東京都出身
2020年入社(新卒採用)
技術部 HF電気技術課
私は工業高等専門学校で電子工学を学び、将来はパワーエレクトロニクスの知識を活かせる設計者になりたいと考えていました。そんな時、就職活動の一環として日本サーモニクスのインターンシップに参加することになったのです。二週間ほどの短い期間でしたが、現場で体験した圧倒的な知識や熱意は想像を越えるものでした。現場での経験はとても刺激的で「この会社で働きたい」と考えた私は日本サーモニクスへの就職を決意したのです。
インターンシップにより、実際の現場に立ち会えたことは自分にとって大きなものであり、日本サーモニクスに入社できたことを誇りに感じています。
配属されたHF電気技術課では主力製品であるトランジスタ式高周波発振機の設計、調整、納入サポート、アフターサービスを行っています。お客様が求める熱処理に合わせて発振機や整合盤を設計する仕事は簡単ではありませんが、自分が関わった仕事が形となり、新たな製品造りに貢献できることは大きな喜びになっています。
私は子供の頃からロボットや制御技術に興味があり、回路製作に没頭していた時期もありました。そんな私にとって現在の仕事は適職であると自負しています。
日本サーモニクスは年齢の壁が無く、互いにリスペクトし合いながらも気軽に話ができる社風があります。年下であっても意見が出しやすく、良い意見であればしっかりと耳を傾けてくれます。
HF電気技術課では私が一番の年下になりますが、尊敬できる先輩方の存在は大きな励みになっています。実務の中で学べる事も多く、高い経験値とノウハウを持つハイレベルな仕事は自分の成長を促すとともに「早く一人前になって先輩に追いつきたい」というモチベーションにも繋がっています。
設計はコンピュータに向き合う仕事と思われがちですが、実はお客様や現場、協力会社との打ち合わせが多く、コミュニケーション能力が必要になります。会議や打ち合わせでは相手のニーズをしっかりと聞き出して自分の中に落とし込み、説明をする際には、丁寧で分かりやすい言葉を使って理解をしてもらわなければなりません。会話の未熟さは齟齬を生み、大きな失敗を招いてしまいます。設計という仕事では「聞く力」と「伝える力」が重要な鍵を握るため、会話力の向上は私が取り組むべき課題のひとつになっています。
仕事での苦労といえば、繁忙期に複数のプロジェクトを同時に進行しなければならなかった事です。入社して間もない頃に設計、部品発注、納入が重なってしまったのは肉体的にも精神的にも辛かったです。今思えば自分の経験値が足りなかっただけの事であり、通常の業務として複数のプロジェクトを同時に走らせるのは当たり前です。。。
当時は先輩や仲間にサポートしてもらい無事にクリアできたのですが、その時の安心感と達成感は今でも忘れられません。
逆に仕事での喜びは自分が手掛けた製品がお客様から高く評価された時です。納入後のアンケートで「使いやすい」、「効率化が図れた」との言葉を頂いた時には、この仕事をしていて本当に良かったと思います。
配属から日が浅い事もあり、今は自社製品をしっかりと理解して設計に臨むことを心掛けています。私が描く理想の仕事とはミスをすることなく順調に遂行することです。当たり前のことを当たり前に行うことは意外に難しく、その理想を叶えるためには知識と経験が必要になるのです。
そのためには自分自身を成長させ、どんなニーズにも応えられるスキルを身に付けなければなりません。金属の熱処理は奥が深く、高周波誘導加熱には大きな可能性が秘められています。お客様が求める金属性能を具現化し、より高い技術をお届けすることが私の挑戦するべき課題だと考えています。
もし就職活動としてエンジニアを目指しているのなら、日頃から小さな事を疎かにしないクセを身に付けて下さい。例えば何か製品を手に入れた時には「取扱説明書」をしっかりと読み、製品の特性を理解すること、そこに「なぜ?」と言う疑問が湧けば徹底的に調べてみることです。小さな疑問をそのままにせず、調べることで自分の知識として吸収する。その積み重ねがエンジニアとしての可能性を広げてくれるのです。
また、就職先を絞り込む前に色々な企業に目を向け、その中から自分に適した仕事を探すことをおすすめします。自分が最も優先する条件を決め、そのトッププライオリティを大切にしましょう。入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも安易な妥協は禁物です。