高周波誘導加熱とは電磁誘導により金属を加熱する技術で、身近なところではIHクッキングヒータがあります。
日本サーモニクスは、この技術を用いて”高周波誘導加熱装置”を製造しております。主に焼入れ装置・焼戻し装置・その他各種加熱装置を製造販売しております。
誘導加熱とは、電磁誘導を利用し加熱する方法です。
高周波電流を流したコイルには磁界が発生します。
この中に置いたワーク(通電材料)には、うず電流損(電磁誘導作用により磁束の周囲に流れるうず電流とワークの電気抵抗により発熱する発熱量)とヒステリシス損(磁場を変化させたときの面積に相当するだけのエネルギー損失)が生じ発熱します。
ワークに流れるうず電流は周波数が高くなるとともに表面に集中し、電流密度は表面で最大になり内側に入るにつれて減少します。
これを表皮効果といいます。
電流密度が表面の36.8%減少した点までの深さを電流浸透深さといいます。
またコイルとワークに流れる電流は、お互いが反対方向に相似形に流れ、周波数が高くなると一層それぞれの表面に集中して流れる性質があります。
これを近接効果といいます。
電磁誘導作用により被加熱物を直接加熱する為、熱損失が少なく効率が良い加熱ができます。
加熱する箇所に合わせてコイルを専用設計し、コイルに相対する部分のみを加熱することができます。
出力や時間などといったパラメータもきめ細かく設定できます。
加熱時の炎やスス排ガスを発生させないため、周囲の温度上昇もなく作業場の安全衛生向上になります。
電気制御回路により、被加熱物一個単位で品質管理ができ安定した加熱ができます。
炉と違い機械自体を予熱する必要がなく瞬間加熱が可能なため、インライン化ができます。各種ワーク毎に機械を専用設計する為、小規模化ができ工場スペースの確保も容易になります。
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