Interview
社員インタビュー
CAEを活用することで
金属加工事業の効率化を目指す。
安藤圭祐
Keisuke Ando
愛知県出身
2018年入社（中途採用）
熱処理CAE開発室
熱処理という技術に惚れて入社を決断
学生時代は工学部で金属について学んでいたこともあり、将来はモノ作りに関わる仕事に就きたいと考えていました。就職活動の時には色々な会社を調べ、自分に最適な仕事を探していた時に日本サーモニクスを知り「熱処理」という技術に惹かれました。一般的にはあまり知られていない技術ですが、”この仕事に携わり自分の手で実験をしてみたい”という欲求を抑えることができなくなり、就職することを決めました。
お客様が求める条件を満たすためにオーダーメイドで誘導加熱装置を設計する仕事は、楽しさと難しさが共存する刺激的な世界です。そして、電気を使った誘導加熱はCO2を輩出することがないので環境にも優しく、今後の需要が更に拡大するはずです。私はエンジニアとして新しい時代を担う技術に関われている事に幸せを感じています。
シミュレーション技術で問題を解決する
私が配属された熱処理CAE開発室はコンピュータを利用してシミュレーションを行い、実際に試作品や実験をすることなく問題を解決する部門です。2022年に設立したばかりの新しい部門ですが、ソフトウエアの進歩により、より一層正確性の高い解析ができるようになりました。
お客様が求める熱加工に対し、製造に適した形状のコイルを設計します。様々な条件をクリアするための設計は一筋縄ではいきません。試行錯誤を繰り返しながらシミュレーションを行い、最高の加工システムを提供することが私の果たすべき責務なのです。高い集中力と膨大なデータから正解を導き出せた時の達成感はひとしおです。
社員が一丸となって課題を解決する団結力
現在、新設されたばかりの熱処理CAE開発室は2人で構成されていますが、今後は需要が増えることで拡大して行くはずです。社内には熱処理のエキスパートも多く、技術力と蓄積されたデータを活用することでシミュレーションの精度を向上させていきたいと思っています。
日本サーモニクスは小さな会社ですが、そのコンパクトさを活かした機動力の高さは大きな武器になっています。大企業のようにセクション間の壁がなく、気軽に知恵を出し合えるのはとても働きやすい環境です。ひとつの目標に対して全ての社員が協力し、多くの技術や経験が活かせるのが日本サーモニクスの魅力だと思います。
問題の根本を理解する力を養う
試作品を作ることなく解析できるシミュレーション技術を取り入れたことで開発時間を大幅に短縮することが可能になりました。解析したデータを可視化することでお客様の理解を得やすく、設備に着手する前の相談も増えています。それだけに私たちはお客様のニーズをしっかりと聞き取り、何を求めているのかをしっかりと理解する力が必要になります。その上で誘導加熱を使うことで得られるメリットとデメリット説明し、最適なシステムを構築します。常にお客様の立場になり「熱処理」と言う技術を高めることが担うべき仕事であり、エンジニアとしての矜持でもあるのです。
金属の熱処理はトライ＆エラーの連続
金属の誘導加熱は素材や形状、加熱する時間、冷却方法によって硬度や耐久性に大きな違いが生まれます。硬度が出せても耐久性が劣る場合もあり、お客様がどんな条件を求めているかによって臨機応変に熱処理の方法を変更していくのです。常に試行錯誤を繰り返し、より精度の高い技術を追求します。そんなトライ＆エラーのなかでシミュレーション通りに結果が得られた時には嬉しさが爆発します。現在は電磁解析ソフトの精度が高くなっていますが、現場での経験や検証データの蓄積は欠かせません。
今後も新たな技術を生み出し、反映させていくことが私のやりがいであり大きな目標でもあるのです。
技術者を育成して未来を支えていく
私が描く将来のビジョンはシミュレーションに関わる解析技術者を育てることです。
自分自身が成長し、より高度な技術を身に付けることが求められますので、ひとつひとつの結果に対して「なぜ」という探究心を持ち、知識と経験を積んでいかなけらば進歩はありません。新たな技術者を育成し、熱処理CAE開発室を大きくすることでより多くの案件に取り組んでいきたいです。
メッセージ
熱処理技術を使った製品は身近なところにも使われています。自動車の部品やIHクッキングヒーター、包丁などの刃物などが有名ですが、そんな技術に興味があるのなら日本サーモニクスという会社は面白い選択になると思います。
就職活動では有名企業や華やかな職種に目が行きがちですが、知られざる技術で人々の暮らしを支えている企業にも目を向けてもらえたら嬉しいです。日本サーモニクスには数多くの部門があり、技術者だけでなく多くの人材を求めています。
